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Amarkantak


旅のあらすじ

 ナルマダの森、゛マイキバギチャ・女神の庭 "では、ジャングルの中で神への奉仕に勤しむヨギや苦行者との出会いがある。 文献によると、アマルカンタクはこの世に最後に残る聖地であり、ヨガの生み出す文化と原始的な自然が一体化して、古代より様々な奥義が伝えられてきた。





 アマルカンタクは3年3ヶ月13日をかけて聖河ナルマダを上下一周(2400km)する巡礼の旅、Parikramaの重要ポイント。パリクラマの巡礼者達は、裸足でその全行程を歩き、行く先で捧げられた物で暮らしますが、何も食べるものがなければナルマダの聖水だけを飲んで旅を進めるという。

 ナルマダ巡礼で最も重要なのは思考と言語を完全に神にゆだねること。 出会う人々とナルマダの素晴らしさを称え、神聖な会話に花を咲かせる。外見に対する執着や意識を捨てるために髪を切らず、与えられた質素な衣類で生活し、金銭を持たない旅。 ジャングルの中で強盗に身包みをはがれても、後を追いかけるのではなく、意識を神に集中して旅を先に進めるといい、神の恵みによってのみ巡礼は成功を収めるというわけだ。彼らの迷いのないその姿には後光がさしている。

ナルマデーハール!


森の入り口にそびえ立つ寺院は巡礼者を女神の庭に迎える。



  ナルマデーハール!ナルマデーハール!(流れよナルマダ!)
 行き交う数多くの巡礼者は皆、ナルマダの名を称えながら女神の庭を巡る。頭の上に日用品や食料を乗せて、その日行き着いた場所で野宿をする。 ナルマダに浄化された人々の美しさは見とれるほど。彼らの顔に浮かぶ微笑や目の輝きは、純粋で穏やかな境地に在ることを示しているのだった。


 聖者や苦行者や求道者は一生に一度はこのナルマダ・パリクラマを行うべきであるとされ、家族を離れてナルマダ遍路に出る人は決して少なくない。2,3ラウンドまわる人や死ぬまで続ける人も。

女神の庭にて


 マイキバギチャ(女神の庭)にて。

 このサドゥは17年間立ち続けてきたという。これはヨガの一種で、12年を周期として立ち続ける修行であり、グル(尊師)の指導のもとに実践される。ベットやソファーの代わりに肘を乗せるブランコを使って一日を過ごし、もちろん夜もそのまま寝る。立ち始めから7,8年のあいだに足首は数倍の太さになり、その後また細くなってゆく。こうしたタパシヤ(苦行)にいそしむサドゥは多くの人から深く尊敬され、通りがかる巡礼者は彼の足元にひれ伏し、布施を差し出す。



 彼の住む小屋では、いつも大木の根が消されることのない火を保ち、私達が訪れるとチャイを勧めてくれる。
 ある日、彼は村のアシュラムに私達を尋ねてきてくれた。部屋に入ってきたババに、うっかり敷き物を出して座るように勧めてしまい、驚いた顔をされる。
そうだった、彼は‘すわらない’のであった・・・ 。

 

 12年の修行が終わると、他の兄弟弟子と共にグルによる儀式を受け、再び腰を下ろすことができる。
  彼はさらに12年間立ち続けることを望み、今で17年になるという。写真を見せながら色々と話を聞かせてくれる。

 

 

 女神の庭をさらに奥へと入って行くと、ジャングルドクターに出会う。 彼はこのあたりに育つアユルヴェーダの薬草を学び、訪れる巡礼者を診察して薬を調合している。
 目が悪い私は話に聞いていた目薬や薬草ブラミを買う。

 


 カメラを向けると場所を決めてポーズを取ってくれるけれど、まさに残酷にも写真一枚5ルピーの布施を請求される。

 どくろを首にかけた女神カーリー(残忍で恐ろしい性質) の姿で人々の前に現れることによって、この人も神々に仕えている。

 

 

 多くの巡礼者が行き交う女神の庭では、彼らが神に捧げる儀式や供犠 が絶え間なく行われている。シヴァリンガへの供儀に、色粉、香、水、花、寺に住むサドゥへの布施などが供えられる。
 このような儀式は森の中の雰囲気を 神聖に保ち、信仰により生まれる愛くるしい美で飾り付ける。

 


供犠が終わった後のリンガム。

 




 30mの滝になって流れ落ちるソナ河の水源には女性サドゥーが暮らしている。夕方になるとお供え物を全部集めて夕食の支度。




 ジャングルをさらに進むと、ひっそりと一人の老人が住んでいて、彼は裏にある小さな泉の守をしているという。屋根ができて雨をよけられるようになったとうれしそうに語り、チャイをいれてくれる。

 

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