チャッティスガー南部、゛Bastar"の首都ジャクタルプールへ。
中央インド最大の部族であるゴンド族が、近年まで長年の王国を守り続けた
ジャクタルプールは、バスターの広大な自然の中にある中枢都市。
街にはビジネスを営む大都市からの移住者が多い。郊外には美しい滝や洞窟、バスターにおけるヒンドゥ・アディバシによる信仰の中心、女神ダンテシュワリを奉った寺が有名。 |
ジャクタルプール駅前。 |
バスターでは人口の約半分が部族であり、彼らは村落をつくり独自の文化、伝統、言語、習慣をもって生活している。その多くを占めるゴンド族はヒンドゥ教の影響を受けて、独自の神々と女神ダンテシュワーを信仰し、ヒンドゥ教を拒否するその他多くの民族は、動物や森林などの自然に宿る魂を崇める
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駅の周りには関係者の住む小さな集落がある。 |
アディバシは自然を知る人々。ジャングルや砂漠の植物、薬草などにも詳しく、自然要素に対する彼らの純粋な信仰は、貴重な知識や経験を保持してきた。 |
私達を含め、人種のるつぼと化した列車の中には、大きな槍や斧、ライフルを持つ人、羽や草木で身を飾った人・・・千姿万態。 |
鉄道はチャッティスガーを抜けると、オリッサ南部の先端を通ってゆく。
この辺りのアディバシは美しく髪を結い上げ、東インド特有の模様が入った布でその小柄な身を包んでいる。 |
彼女達は数ルピーの賃金を得るために、何十キロもの薪を頭にのせて荒野を歩く。 |
列車がアンドラパラデッシュ北部の美しい山脈に差し掛かると、私達はアラクで下車。
アラク峡谷を見下ろす見晴らしの良いこの山村には近郊の都市やカルカッタから訪れる観光客も多く、避暑地として知られている。
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ぼんやりとした明かりの中、急な階段を降りて洞窟の奥へ。
かび臭いイオウの匂いが立ち込め、頭上には一面にコウモリがとまっている。
さすがのトルシーも“こわい!”を連発しながら歩くことに。 |
鍾乳洞が広がり、奥にある岩の階段を登るとシヴァ神の祠がある。 |
アラクよりバスで港町、ヴィジヤナガラムへ。長い間乾いた荒野で過ごしてきた私達にとって、バスの窓から眺める緑と花にあふれるのんびりとした南国の風景はとても新鮮。 |
《 写 真 集 》