Vindhya山脈と Satpura山脈が出会うマイカル高原の聖域、アマルカンタクの森には二つの大河が生まれ、ナルマダは西へ、ソンは東へと流れます。この森から湧き出る数多くの泉が加わり、世界に豊富な水を提供しているのです。 |
樹皮を一気に剥ぎ取り、平たく柔らかく打ちならすと快適なマットレスになる。 古くからヴェーダの習慣を保ってきたジャングルの住民は、 薬草や自然の専門家。村人や医師にも採集した薬草を供給している。アマルカンタクの森は豊富な薬草を生み出すことで注目されていて、薬草゛Brahmi"が有名。早朝ブラミ茶をいただくと、視野も思考もすっきりとした一日を過ごすことができる、 まさに頭の冴える薬草。薬局にはシロップ状の甘いものもあり、学校で授業に集中できない子供にも与えられる。薬草から抽出された゛Ghulbakauri"という目薬は白内障を治すことでも知られ、長期使用で視力を回復することもできる。ジャングルの神聖な薬を求めて、遠くからここを訪れる人も多い。 |
ジャングルにある洞窟で生活するというアイデアが浮かんだものの、熊などの野生動物が多いということは、小さなトルシーを連れては危険が多い。私達は村のラーマ寺院ですごし、ここを拠点にアマルカンタクを巡ることにする。 |
ラーマの横には大きなハヌマン像。
寺のプジャに興味を持ったトルシーは、このハヌマンを相手に毎日の儀式をしている。オイルランプを灯し、香を立てクムクム(色粉)を額に塗りハヌマンの足元にひれ伏す。
まわりの人達がやるように、自分もプージャを実践してみるのがとても面白いようだ。 |
寺に滞在する若いサドゥは、毎朝乾いた牛の糞を集めて屋根の上に円状に並べ、火をつけてゆく。くすぶった牛糞から煙が立ち込める頃、彼はその中央に座しマントラを唱えて瞑想に入る。彼のグルによってこうした自己意識を浄化する修練は伝授され、ヨギ達は喜びに満ちた幻想的な境地に入り、ときには涙を流しながら神聖なエクスタシーを実感する。 |
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部屋の前にあるベランダにかまどを組んで自炊をする。ジャングルの住人が村へ売りに来る薪があり、乾いた牛糞も集めると毎日の生活に必要な燃料には事欠かない。正面にはラーマ寺院があり、ここからはアシュラム内を一望することができる。 |
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トルシーはアシュラムの愉快な生活がすっかり気に入っている様子。寺を管理しているラームババも子供達をかわいがり、この日は小さい赤ちゃんをトルシーの腕に抱かせてくれた。
寺の台所を預かる女性達は豆の掃除をしている。 |
供儀が催された後はヤードにて食事会。 |
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トラックから籠や麻袋が次々と下ろされて、大きな広場はあっという間に埋め尽くされてゆく。
インド人はとても慎重に買い物をするので、品質を吟味し納得いく値段になるまで交渉。
このあたり特有の香辛料やハーブ、珍しい野菜などを探して歩き、数日分の野菜や米をどっさりと買い込む。金物や農工具、衣料や草履まで何でも揃う。 |
人間だけでなく、牛をはじめとする動物達ももちろんバザールに集まって来る。バザールのあちこちには葉や野菜の切れ端が動物の餌として積まれているものの、頭の良いインドの牛は野菜売りの目を盗んで売り物野菜の山に突進するので、尻を叩く棒は野菜売りの必需品。 |
村の中心にはナルマダの水源と寺院群(Udgam)がある。湧き出るナルマダの水を溜める貯水池、ナルマダクントでの沐浴はナルマダを巡礼する人々にとって掛け替えの無いひとときであり、その後寺院群を参り、本堂にて女神ナルマダとのダルシャンを果たす。 |
門をくぐると、白い寺院群のまぶしい美しさに魅了される。 |
ナルマダを見ると、皆思わず何か捧げたくなり、ポケットに入っていたコインを投げる。池の中に投げ込まれた供物は集めてきれいに洗い、ブランミンが大まかに数えています。山積みになった賽銭は寺の神事や修復に用いられる。 |
《 写 真 集 》