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サイト3


Ramtek


旅のあらすじ

 マハラシュトラの文芸都市、ナークプールより40キロあまり郊外にあるラーマの聖地、ラームテーク。荒野の中に突き出たラームギリの山頂に古いラーマ寺院がある。ここからあたりを見下ろしてみると、山のふもとには美しい湖と古い寺院や遺跡がずらりと並んで見える。この湖に向かってゆっくりと山を下って行くことにしよう。

 以前は日々、多くの参拝者が訪れたらしいけれど、 近くにモダンな遊園地が出来たおかげで、ラームテークは静かにたたずんでいる。



 山頂からは、古い寺院に美しく飾られた湖の優美な姿を一望することができる。ラーマ寺院から湖への道を下ってゆくと、道脇の小屋に住むサドゥ達は快く私達を招き入れ、プラシャードと休憩をすすめてくれる。聖地をゆく巡礼者や苦行者は、こうして互いに精神的知識や経験を交換し合う。

 


 牛の群れと共に湖沿いをしばらく歩く。 鼻息や足音を聞きながら、ぼとぼと落ちる糞、滝のように流れ落ちる小便を眺めるインドの神聖なる牛達とのふれあい。牛は放し飼いにされているけれど、一定時刻になるとそろって家に帰って行く。
 ドイツにも牛は多いけれど、耳に番号を書いた札をつけられて、牧場の中で1日を過ごす。

 


黒ざるはラーマヤナで活躍した
ハヌマーンの子孫。


巨大な竹の一群。




(c)2000 vishal


 いよいよ湖のガートへ。
 古い寺院がずらりと並ぶ景色に、私達は自然と信仰が調和した完璧な美を見出した。まるで古代インドにタイムスリップしたかのよう。汗とほこりにまみれた私達は軽い沐浴をすませてガート沿いを歩く。

 



私達に同伴して離れない犬は
トルシーの遊び相手。


湖のほとりにて休憩。

 

 夕方になり、素敵な一日だったなぁと感動しながらナークプールへ引き返そうとしたところ、私達は脳天を打たれることになる。

 もうバスはない!タクシーもなければリキシャもない・・・・ということは、次の町までの約5キロをさらに歩かなければならない。 一日中歩いたトルシーは、もちろんこれ以上歩けない。代わるがわる娘を背に乗せて荒野の一本道を歩く。


 町にたどり着いてバスを待っている間に、うんち!と言い出したトルシーを連れてしげみに駆け込む。 用を済ませたところ、どこからともなく3頭の子豚がやって来て、トルシーが出したモノをペロリと平らげてしまった。 彼女にとってこの驚異的な出来事は、その後も深く記憶の中に残っていた。


 バスの窓からは、収穫時に農民が寝泊まりする藁のティピーが見える。

 


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