写 真 集
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Tadoba Nationalpark
旅のあらすじ
インド各地には国立公園も多く、世界的に有名なものもあれば、簡素なものもあります。私たちが今回たどり着いた、タドバ・ナショナルパークは、こじんまりとしたバンガロー数棟といくつかの建物があるだけのとても静かな美しい公園で、休養を取るにはもってこいの場所。とはいえ、週末だけはその静けさをぶち破るかのように地元の旅行団体や学生、大都市からやってきてまるでアフリカにいるような格好でジープを乗りまわす中年グループ、などがピクニックに押しかけてくるので、私たちは国立公園の見物のひとつになってしまう・・・ ナショナルパークは滞在する場合、前もって予約をする必要あり。インド政府が運営している施設は、英国時代の影響を受けて清潔にきちんと管理されている場合が多く、私達はこぎれいなバンガローで、一週間あまり平穏なときを過ごすことにしました。
“Vidarbha(中央インド)の宝石”、とも呼ばれるここタドバのジャングルには、その昔、Gond族の王国が栄え、その王Taruによって治められていました。虎と戦い、殺されたTaruの伝説は、今も村人や原住民に受け継がれ、その魂は湖沿いの大木に宿るとして崇められています。 |
タドバ湖のほとりにて
午後には必ず猿の大群が、バンガローの周りを通りすぎてゆく。人間とは一定距離を置き、遠巻きに私達を眺めるだけで決して近づいては来ないけれど、トルシーは小さな小猿を連れた仲睦まじい猿の親子の到来を毎日心待ちにし、観察に余念がない様子。
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バンガローの前庭。 前に広がるタドバ湖には大型のワニが生息。庭と湖の間には塀があるので危ないわけではないけれど、
もちろん水泳や洗濯は禁物。日が暮れるころ、湖面に線を描きながら泳ぐ巨大なワニの姿が見える。
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バンガロー正面。 猿の群れがトタン屋根の上を飛び回るため、雷のような爆音に度肝を抜かされたり、膨大な数の大きな蟻が餌集めに出て来て、地面が真っ黒になることもある。 |
ジャングルサファリ
貸切のジープや乗合の小型バスに乗ってジャングルを一回りすることができる。
従業員達にバスツアーをぜひ体験するようにと何度も勧められ、
私達も週末に来る旅行者のために運行される乗合バスに乗車する。
いくらかの動物やワニの休息場所などの説明を受け、
トラの足跡を発見するのが一番のアトラクションというもの・・・。
バンガローの周囲数キロは歩いて散策することが許されているので、
十分な水と果物やおやつをパックして、ジャングル探検に出発。
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湖畔には面白い容をした奇木をはじめ、 さまざまな植物や野鳥を発見。
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干え上がりそうな熱さ、 小川を見つけては歓喜にひたる・・・ |
次の休憩で食べる大切なオレンジが入った袋は、汗で手から滑り落ちて砂だらけになってしまわないように、手に縛り付けて行くのだそうな。
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インド版ジャングルジム。 チャンドラプールからダドバへの一本道をアスファルトに舗装して、道が終わったところでその役目を終えて放置されている。
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大木の木陰にて休憩。木をよじ登ってみるとジャングルを見渡すことができる。 遠くの藪の合間に角を持った動物達がちらほらと見える。
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タドバの魂
バンガローから湖沿いにしばらく歩くとすがすがしい香りに包まれる。
そこには野生のTULSI(インドバジル)があたり一面に茂っていた。
さらに行くと、タドバの聖地につく。
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タドバの守護神として知られるゴンド族の王、タルーは、湖岸にある大木にて今も崇拝されている。中央インドでは古代の土着信仰が、数々の時代を乗り越えてヒンドゥ教と混ざっっていることも多く、年に一度の大きな祭りには数多くの先住民が参拝に訪れます。
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このあたりの原住民文化では、馬は聖なる王の乗り物として頻繁に崇められ、王タルーの足元にも赤い色粉にまみれた土製の馬が並んでいる。
地面に突き刺された三つ叉槍は、ここに暮らして死んでいったサドゥの形見の標であり、その数の多いこと。
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近づいて良く見てみると、こうした古い土像にもスヴァスティカ(卍)が見られる。ヒトラーナチスのシンボルということからドイツではタブーですが、本来発音されることのないサンスクリット語のシンボルであるスヴァスティカは、インドや日本をはじめ世界各地に見られる。 マンジの中央に付いている四つの点は4ヴェーダを意味し、知識を顕わしています。ちなみにジャイナ教では3つのヴェーダのみを受け入れるため、三点がつけられている。
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一週間のストレスフリーゾーンでの生活に、すっかり健康を取り戻し、 われわれは新たに出発するときを迎える。
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